飛鳥山の猫

この頃 茶トラの猫をよく見かける。この界隈では「茶太郎」と名づけられているようで、どうも渋沢史料館さんがお世話をしているらしい。
元はどこかで飼われていたのか、人懐こく去勢もすましているとのうわさ。
私が最初に見かけたのは大雨の夕方 区民まつりの準備のテントの中で高校生男子が何かを見ていると思ったら テントで猫が休んでいた。
高校生になでられても置物のようにじっとしていた。
この頃は日向ぼっこでたたずんでいるのによく遭遇する。

飛鳥山はまあまあ広いから猫の生活には申し分ないだろう。食べ物も誰かがくれるし。

自分が猫とかかわる前には知らなかったが、最近は室内飼いが当たり前になってきている。地域猫という少数派もいるが、むやみに野良にえさをやることは 条例でも禁止されているところもある。
そんなにむきにならずとも と 最初は思ったけど、猫に責任はないものの、猫の為にも人間の為にも少なくとも都会ではある程度の管理下におかないと双方が暮らしにくくなっている。

野良猫は飼い猫ほど生きられない。交通事故や虐待 動物同士の喧嘩。
生きていくには結構大変だ。
1年ほど前によく見かけた 白黒の美形もいつのまにかいなくなった。
図書室の窓の外を ヒキガエルを追いかけ飛びついてくわえていった大物もいたなあ。あの時猫を見直したものだ。

そこそこの環境を与えて この茶太郎君が
博物館街の看板猫として長く生きていって欲しいことを願う。