佐伯アトリエと中村彝アトリエ


先日佐伯祐三アトリエ記念館を訪ね、その後中村彝の旧アトリエを訪ねてみた。いや順序からすれば 中村彝のアトリエを訪ねてから佐伯アトリエに向かった。

中村彝のアトリエがまだ現存していることは、今回の展示関係の調査の中で分かり、更に喜ばしいことにはこの9月にその保存が新宿区で決定されたということ。2-3年内には修復整備されて一般公開されることになるのでしょう

訪ねた日はあいにくの冷たい雨 アトリエの「赤い屋根」はうっそうと茂った木々の間に見え隠れするものの、私の背丈では上手に撮影できなかった。おまけに現在はまだ居住者がいるお宅故、派手に写真をとるのもはばかられる状況で まあ おとなしく、敷地の横の路地を撮影。

中村彝はこの下落合あたりでは佐伯祐三はもちろん、他の芸術家よりもかなり早くここにアトリエを建てたという。いまや中村彝びいきになっているkamihakuからすれば 佐伯祐三のアトリエを保存するなら こちらこそ整備保存してほしいという、保存会の言い分に全く同感!!

下落合の崖の上から見た風景はどんなものだったのだろう。高級住宅街となった現在からははかりしれないけれど、その凹凸のある地形はそのままに、昔を偲ばすいくつかのスポットは残っていそうだ。

ところで 中村彝も佐伯祐三も そして2人の友人である曽宮一念もすべて今回の展示に出ている。更に更に、来年の2月からは中村屋サロンの芸術家達 というようなタイトルの展覧会が新宿歴史博物館で行われる由。
楽しみだ。