絵画展もあとわずかとなりました

絵画展も11月28日まで、あとわずかとなってきた。

まるで自館所蔵のようなつもりで、これらの名画の間に座っていると、
お別れするのがだんだん辛くなってきた。

思えば絵というのも不思議なもので、それぞれの画家が精魂こめて描いた気というものが同じ空間に集まって、あるものは以前同じ場所にあったもの、あるものは 近いところで描かれたもの と 場所や時間を越えていろいろな縁があったのか、それらが今ひとところに集まり、又今までいた場所へ戻っていく。
画家の魂であり、分身と考えれば重いものがあるが、地主悌助の絵のように極めて静かな画もある。

今回は特に中村彝に入れ込んでしまったが、この画家の著書「芸術の無限感」が なぜ紙博の図書室に古くからあったのかは これも又謎であり、そして縁だったのだろう。

「絵の力」というものをいろいろ考えたこの2ヶ月半だった。

皆様 本当に小さい展覧会ではございますが、特に中村彝が気になっている方にはぜひ今月中に足をお運びください。
今後はいつ出会えるかわからない絵があります。

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