レファ協インタビュー その2

前回に続き、「レファ協参加館通信」115号に掲載されたインタビュー記事を転載します。  

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レファ協にデータを登録されるようになって、何か変わったことはありましたか?

 一般公開している事例を見て、図書室へ問合せをいただくことがあり
ます。ご意見や情報提供よりも、「事例で紹介されていた資料について
詳しく知りたい」といったものが多いです。レファ協に登録している事
例は、色々な資料やインターネット情報を駆使して作っています。利用
者としては、「そういう資料があるなら、とりあえず行ってみよう」と
いう感じでご連絡くださるようです。

 また、レファ協のコメント機能は非常にありがたいと思っています。
 これまでに、登録した事例に素晴らしいコメントをいただいたケース
がいくつかあります。(コメントはこの画面では見られません)
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落語「紙屑屋」(浮かれの屑より)に出てくる「線香紙」とは何か。

http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000021962

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油団(ゆとん)についてその歴史など

http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000004375

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「巳資紙規」とは何か

http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000004371

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 たとえば「巳資紙規」の事例は、質問者への回答期限が過ぎても回答
が探し出せず、これはもう未解決だと諦めて登録したものでした。それ
にこれほど詳細なコメントをいただけて、驚きました。コメントをくだ
さった各館の方々に、改めてお礼を申し上げたいです。最近、まだ調べ
る余地のある事例も登録してみているので、是非コメントをいただけれ
ば嬉しいです。(中略)

 

レファ協以外にも、レファレンスのPRのために何か取り組まれている

ことはありますか?

 ホームページで、掲示板やブログを掲載しています。
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◆かみはく掲示
http://8911.teacup.com/kamitaro/bbs

◆図書室の窓から 紙博図書室日記(この日記です)
http://d.hatena.ne.jp/kamihaku/
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 もともとホームページは私が一人で担当していました。掲示板を始め
たのは、双方向の情報公開ができるといいなと思ったからです。せっか
く色々なご質問をいただいても、まとめてレファ協に登録するのはなか
なか追いつきません。掲示板であれば、質問も回答も、書き込んだ時点
ですぐ公開できます。

 掲示板を始めたのは2005年です。最初は、落書きのような書込みばか
りがたくさん来るのではないかと不安でした。しかしやってみると、き
ちんとしたレファレンス質問が寄せられています。質問する側も回答す
る側も、お互い「こういうことをやっている」というのが分かりますの
で、公開方法としてはよいと思います。

 ブログの方は、ホームページだけでは言い切れないような、有用な情
報を発信するために、最近になって開設したものです。また、ブログな
らキーワードを自動的にまとめたり、検索されやすいように処理してく
れる機能があり、見てもらいやすくなると考えました。

 ブログを始めたきっかけは、専門図書館協議会の講座で、実業史研究
情報センター(財団法人渋沢栄一記念財団)がブログを有効に活用され
ていることを知ったことでした。
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◆実業史研究情報センター・ブログ 「情報の扉の、そのまた向こう」
http://d.hatena.ne.jp/tobira/
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最後に一言。レファ協の活用や、色々なPR活動を通じて、お感じになることはありますか?

 一般的にレファ協知名度は、まだまだ高くないと感じています。レ
ファレンスサービスを知ってもらう、レファ協を知ってもらうというこ
とが、まず一番大切だと思います。
 そのために、たとえばブログでもレファレンス事例などをそのまま載
せて、多くの人に見ていただけるようにしています。でも図書館の方か
ら「こういうこと、あるよね」といった反応はありますが、一般の方か
らの反響はまだありません。もっと色々なところで、露出を高めていく
のがいいのではないでしょうか。

 私自身も、レファ協を熱心に活用されている他館の方に学んで、もっ
と活用してゆきたいと考えています。

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◆紙の博物館ホームページ
http://www.papermuseum.jp/

◆紙の博物館 図書室だより
http://www.papermuseum.jp/tosho.htm

◆NACSIS-WEB-CAT
http://webcat.nii.ac.jp/