「うるわしの料紙」講演会終了!!!

11月23日開催「うるわしの料紙」の講演会 定員50名のところ80名を超える参加者が集まり大盛況でした。
川村裕子先生の「王朝貴族の華麗なる和紙と手紙」では 『源氏物語』『蜻蛉日記』『紫式部日記』等の王朝文学の中で特に手紙にまつわる話を取り上げて、文付枝(ふみつけえだ)や重ねの色目など 雅な薄様和紙の世界を 先生独特のパワフルで講談調の楽しい語り口と美しい画像により、充実した講演でした。特に先生ご自作の雅な文付枝は王朝文学の世界を間近に感じさせてくれました。

別府節子先生の「装飾料紙に記された和歌 鎌倉〜南北朝時代を中心に」は,主に「古筆切」のお話で「定数歌」や「百首歌」などの中世期の和歌は不勉強な身にはなじみの薄いものでしたが、国宝や重文等の貴重で美しい画像を駆使しての発表に最後までひきつけられました。穏やかな語り口ながら研究者としての真摯な主張が感じられた講演でした

両先生には長年温めていた構想が実現できて本当に感謝しています。旅先で出会った別府さん、博物館図書室に調べ物にこられた川村先生。縁とは不思議なものです。

今回は古典文学からみた和紙という 紙博としては初めてのテーマで 企画者としては不安もありましたが、何とか成功裏に終わり ほっとしているところです。何より自分が聞きたかった講演 見たかった世界が紙博で わずかでも実現できたことに まずは喜んでいます。
両先生はじめ 関係者の方には ご迷惑や失礼もあったと思いますが、どうぞ 今後とも このようなイベントが時々行なえればと思っております。

会場にお越しいただいた方 又 このブログを見ていただいた方 ありがとうございました。 会場も定員以上に集まり、ご迷惑かけたとも思いますが、これからもよい企画を 考えていこうと思っていますので、よろしくお願いします。 ブログ上から失礼しますが 今後とも皆様どうぞよろしく!!!